【空の知識】① 火山灰

僕は今でも航空機操縦士の勉強をしています。ゴールなんてないんです。技能証明書を取得しました、はい終わり、ではありません。技能証明書の取得は一つの区切りであり、普段の航空業務や実際の飛行に知識を生かすためにも常に勉強が必要です。

 

 

僕は☆彡へ戻る願いを叶えるべく頑張っていますが、僕の知り得た知識なり情報を独り占めするのではなく、当時お世話になった空港地上職の皆さんや僕を知らない皆さんへも情報を発信することで役に立てられるのではないかと考えました。

 

 

空港地上職で役に立ちそうな情報といえば、気象、通信、航空法規かなと思います。もし☆彡の人でこのブログに気づいた人がいたら、使えそうな情報だったらみんなに伝えてあげて下さい。まあ、星の数ほどブログはあるから、ここまでたどり着けるだろうか、気づいてくれるだろうか…。気づいてくれたらいいな。

 

 

今回は、「火山灰」に関するお話です。

 

 

僕も☆彡にいた時に「火山噴火(火山灰)の影響で…」運航が遅延したり、欠航になったことがあります。この火山灰はなかなか手ごわいんです。高い高度で火山から離れた地点に広がった火山灰の雲は高層の雲とは見分けることがとても難しいんです。僕自身は小型機の操縦士なので日本でもアメリカでも火山灰に遭ったことはありませんが、どんなことが起こるのかと言うと…

 

 

①火山灰がエンジンに吸い込まれると、エンジンの高温部で融解してエンジン部品に付着してしまう。そうなるとエンジン内部の気道をふさいでしまうのでエンジンが止まってしまう。

②火山灰の粒子はとても小さいけど形が不規則で堅いので、窓ガラスや機体に傷をつけ、エンジンにも損傷を与える。ひどい場合は窓ガラスを破損する恐れがある。

③速度計のピトー管(簡単に言うと、速度を計測するための空気を取り入れる管の穴)が火山灰でつまってしまい、速度表示が不正確となる。

④火山灰が空気中の水蒸気を吸収すると硫酸になるから、これが機体に付着すると腐食してしまう。航空機は高いですからね。

⑤火山灰の雲にはかなりの静電気があり、航空機の無線系統などに影響を与える。管制とのやり取りに無線を使うのは皆さんもご存じだと思うけど、航空計器も無線(電波)を使うものがあるんです。

 

 

火山灰というものは、このような問題を引き起こすんです。火山から離れていてもかなりの広範囲に悪影響を及ぼす恐れがあります。なので、遅延や欠航が出てきます。もちろん、火山灰に含まれる粒子の大きさや密度、さらされる時間で影響の度合いは変わりますよ。

 

 

おしまい