【空の知識】③ 海霧 

初夏から夏にかけて千島近海から北海道東海上三陸沖には海霧がよく発生します。僕も☆彡にいた時に濃霧で新千歳便が夜遅くに引き返してきたことがあります。

 

 

①この海域にはオホーツク海からの冷たい海流が南下しており、そこに暖かく湿った空気が冷たい海面上に流入し、ここに広範囲の海霧を発生させる。

②海岸近くの飛行場(釧路、帯広、「新千歳!」、函館、三沢、仙台など)は、風向・風速によってはこの海霧が海上から流れ込み、視程はほとんどゼロとなって離着陸不能となることがある。流れ込む動きは時には極めて速く、飛行場周辺の風速の数倍の速さで滑走路上を覆うことがある。

③夕方に海霧の流れ込みがあった場合、気温は夜にかけて下り始めるので大きな気圧配置の変化がない限り翌朝まで晴れることはない。

④霧の予報が出ている飛行場へ向かって夕方飛行しているとき、目的地飛行場が霧による悪天候を報じてきた時は目的地飛行場上空で待機して晴れるのを待ってもその可能性はほとんどない。その情報を入手した時点で操縦士は引き返しを決意した方が得策なので、引き返してくる可能性が大。

⑤海霧の発生条件は

1、広範囲の高気圧に覆われている

2、低気圧や前線がない

3、海面温度が20℃より冷たい(20℃以上ではほとんど発生しない)

4、気温-露点温度が0~2℃である

5、近くの海面水温と露点温度の差が0~1℃である

6、数ノットの風が吹いている

7、接地逆転がある

8、接地逆転の上4,000~5,000ft付近に逆転層がある

これらの条件がそろうと海霧は発生しやすくなる。

⑥翌朝の霧の晴れる予想時刻は

1、上記の条件がなくなる時刻

2、気温の上昇による接地逆転の解消の時刻

→気温が上昇すれば霧消散は時間の問題。ただし、霧に覆われているとその上では太陽が輝いていても地上気温は晴天の日ほど上昇しないのでこれを考慮すること。気温の日変化を把握しておけばよい。

 

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